この週末は、毎年楽しみにしている
バンクーバー国際映画祭 に足を運んでみました。
普段映画館では観れない、世界各国からの映画が沢山やってきています。
もちろん選んだのは日本の映画。その日は、是枝裕和監督の " Still Walking " (歩いても 歩いても)と、北野武監督の " Achilles and the Tortoise " (アキレスと亀)の2本。
『歩いても 歩いても』は、是枝監督らしい淡々とした流れでストーリーが展開し、家族模様を通して物静かに様々なコトを訴えかけ、ジワ〜ッと心にしみ込んでくるドラマです。監督の繊細さが映像にも表れていて、とっても綺麗です。
それとは対象的な描写の『アキレスと亀』は、北野監督らしい作品。
とある芸術家の生涯を、過激でストレートに描写しています。
そのストーリーの中でとっても印象に残ったセリフがありました。
それは、
『芸術とかいっても、アフリカの飢えた子供の前で ピカソとおにぎり並べてみろよ。 おにぎり選ぶって! 』 と、とある屋台の店主が言ったコトバでした。
生きることで精一杯の人にとっては、食べ物を差し出された方が断然喜ばれるでしょう。どんなに素晴らしく価値のある絵も無力です。
そのコトバを通して、自分はアートワークが出来るだけも幸せなことなんだぁ〜と、無感覚になりつつあった部分を突つかれた気持ちでした。
今、自分が居られている環境に感謝です、、、、