数年ぶりにメニューに加わったお豆のご紹介です。静岡県の「 豆乃木 」代表の杉山さんが、学生時代の頃より長年支援し続けているメキシコ・チアパス州・マヤビニック生産者組合。そのマヤ先住民の人達が栽培するフェアトレードコーヒーです。
「マヤビニック」とは、ツォツィル語で「マヤの人」を意味します。
化学肥料に一切頼らず、シェードツリー(日陰栽培)によって直射日光を避け風通しを良くし、完熟豆だけを一粒一粒手摘みされます。その丁寧な働きかけは、しっかり味にも反映されており、香り高い味わいの中に、ほのかな酸味を持ち合わせた甘味と程よいコクが魅力のコーヒーです。
チアパス州といえば、十数年前マヤ遺跡を巡るバスの1人旅をしたことがあります。カンクーンから入国し、コーヒー豆の産地なら美味しいコーヒーも飲めるはず!
と、意気揚々と街を散策してみましたが、馴染みあるシアトル系のようなカフェは見当たらず、、、、
(今現在のカフェ事情は異なると思いますが)
それもそのはず、現地の人達にとっては、コーヒー豆は輸出して得る大切な収入源。期待した自分が間違っていたのでした。
チアパス州では「パレンケ遺跡」、その他の州でも数ヶ所で謎とロマンに溢れるマヤ文明の歴史に触れ、長い歴史の中で自分の人生はほんの小さな点にすぎないのだと感じたことを、今でも鮮明に覚えています。
バスの窓から見えた村々は、決して裕福ではないけれど何処か懐かしさを感じ、心温まる穏やかさ。それは、忘れ去られた古き良き日本の風景のようでした。
沢山の想い出と発見&気付きを得たメキシコ・チアパス州。
そこで暮らしを守りながら日々コーヒー栽培に向き合う小規模の生産者さん達から届いたコーヒー豆。
このマヤビニックをより多くの方々に飲んで頂くことで、彼らの暮らしがより平穏なものへと繋がるために、小さな点の人生で出来ること、、、
そんなサイクルを円滑にするお手伝いを少しでも担えることを願ってのご紹介です。
どうぞ宜しくお願い致します。
** Roasting & Cafe Sorte **住所:日高市梅原64-8
営業時間:11:30〜18:00(L:O17:30) 【日曜のみ12:30よりオープン】
定休日: 水・木・土