数日前、道向かいのお隣さんが永眠されました。
がんの宣告を受けてから、僅か3週間で逝かれたそうです。
信じ難い突然の訃報に、最初はビックリして同性の違う人ではないかと思った程でした。
そのお隣さんはクリーニング屋を営んでおり、つい最近まで夕方には店内でせっせとアイロンがけをしている姿を窓から見かけていたのです。
約1年前、ここ埼玉・日高市に引っ越してから、右も左も分からずにいた私達に、満面の笑顔で気さくに話しかけてきてくれたそのお隣さんのお陰で、同じ町内の方々とのお付き合いが愉しく始められたところでした。
夏には庭先でのバーベキューに誘ってくれたり、自分で採ったキノコをお裾分けしてくれたり、町内で一番身近で頼もしい、お父さん的な存在でした。頻繁に逢っていた訳ではありませんでしたが、実際私達は「お父さん」と呼んでいました。
お隣さんが逝かれたことで一番残念に思うことは、修復してカフェスペースになる私達の蔵にご招待出来なかったこと、、、、
そのお隣さんは、私達が移り住む前にここに住んでいた方と同級生だったそうで、子供の頃は蔵の中でその同級生とよく遊んでいたそうです。
そんな蔵にまつわるお話を、懐かしそうに私達に話していた姿が思い返されます。
もっともっと色々なお話を聞いてみたかったし、カフェスペースが出来たら一番最初のお客様になってもらいたかった、、、、
そのお隣さんの想い出が詰まった蔵を受け継いだ私達は今、新たに再生させて大切に守り続けるコトが役目なのだと思っています。
ご冥福をお祈り致します、、、、