只今最終段階に入っている新居の建築現場には最近壁塗りの準備の為毎日通っています。
大工さんのお話によると、私達の新居のように木をふんだんに使った家を建てる人はあまりいないそうで、大工さんの腕の見せ所が少なくなっているようです。
そのお世話になっている大工さんが昨日見せてくれたのは、トイレ内の洗面ボールを置く台。
材料は、以前大工さんと一緒に選んだ木材。
その木材の一部をカットして、トイレ内に取り付けてありました。
そして板を良く見ると、木目が浮き上がっているように見えたんです。
実はこれ、『うずくり』という伝統的な日本の木材加工技術なんだそうです。
「うずくり」とは、天然木の表面を何度も擦ることで年輪の凹凸を際立たせ、木目を美しく見せる加工のことですが、その美しさだけでなく、部材の表面を引き締める役目もあるとのこと。
木目を浮き上がらせることで立体感が生まれ、木の風合いを目と肌で味わえますね。
現場で職人さん達と一緒にいると、木や作業等に関することを色々教えてくれるので、とても参考になります。
そして、大工さんの技が光る空間を持てることはとても嬉しく、手掛けてくれた大工さんの笑顔が何よりも光っていて素敵でした。

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