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喫茶と禅の繋がり
何気なく目にしたり耳にする「喫茶」、実は仏教用語なんだそうです。

元々は、古くから中国で行われていた習慣だったでそうで、禅宗では集団生活において日常の節目ごとに全員が集まり、茶を飲む「茶礼」(されい)という習慣があったそうです。


禅語に「喫茶去」(きっさこ)というコトバがあります。「去」の字は喫茶の強調の助辞で、「去る」という意味はなく、「お茶を一服如何ですか」とか「どうぞお茶でも召し上がれ」という意味合いらしいです。

しかし、こうした優しい言葉に解釈されるようになったのは、茶の心が一般大衆化された時に起こった曲解であり、 本来の意味は「お茶でも飲んで去れ」、あるいは「お茶でも飲んで来い」と叱咤する語だったんだそうです。

『茶を飲む、その一事に専念すること。茶を飲むときは茶だけに自分を向ける。他に心を向けることはない。差し出された茶をゆっくり味わい、茶と自分とが一体となる。いまその茶と対するのは、その茶を飲もうとする自分だけである。ここに他の介在する余地はない。この一事はまさにさとりと修行との関係と同じである。』


お茶を出された時、「こぼさないように行儀良く・・・」、「素敵なお茶碗だな~」等と余計な考えを持たず、ただ無心に飲むことはなかなか難しいことです。

「目の前にあるものを100%愉しみなさい。」というメッセージを内包した、奥深いコトバですね。


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by sayoko71 | 2009-05-14 20:21 | Diary
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