私がコーヒーを焙煎・提供している、Sawa Tea & Craft 店内では、レギュラーコーヒーをフレンチプレスで淹れています。
コーヒーの抽出には、ネルドリップ・ペーパードリップ・サイフォン等々様々な方法があります。しかも、ドリッパーだけでもカリタ式の3つ穴のもの、メリタ式の1つ穴のもの、ペーパーフィルターの要らないゴールドフィルター、陶器かプラスチックか等々、そのカタチは多様で選ぶのに悩むほどです。
それぞれの抽出法には特徴があるので、同じ種類のコーヒーをいれるにしても、抽出法が異なるだけで違った味わいを愉しむことが出来ますが、フレンチプレスはコーヒーの旨味の一つである油分を抽出することができ、味と香りの最も美味しい部分を引き出しコクのある美味しいコーヒーを簡単に淹れることが出来ます。
<淹れ方>
1 豆は中〜粗挽きで、140ccのお湯に対し7gの粉を用意します。
2 お湯を注ぎ始め半分までいったら一度止め、スプーン等で軽くかき混ぜて粉とお湯をなじませます。(急ぐ場合は、このプロセスは省略しても大丈夫です。)
3 再びお湯を注ぎ、フタをして4分待ちます。
(4分より短いと風味を充分に出すことが出来ず、長すぎると飲みにくくなります。)
4 4分経ったらつまみを押し下げ、プレスにコーヒーが残らないように注ぎ切ります。
ちょっと気を付けたい注意点は、お湯を注ぐ時に静かに注ぎ込むということ。
それは、コーヒーの粉がサーバーの中でグルグル回ってしまうと、コーヒーのえぐ味が出やすくなるからです。また、つまみを押し下げる時もゆっくりと。とにかく、全ての行程でコーヒーに刺激を与えないように丁寧に扱ってあげることが、嫌なえぐ味を抑えるコツだそうです。
コーヒーだけではなく何事に関してもそうですが、心を込めて接すると、その分ちゃんと応えてくれるものですね。