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バンクーバーでは幻のブルーマウンテン 
さて、今回はバンクーバーではお目にかかれない「ブルーマウンテンコーヒー」についてちょっと触れてみたいと思います。
ブルーマウンテン山脈のあるジャマイカは、1494年5月、コロンブスが2度目の新大陸航路で発見した、カリブ海で3番目に大きな島です。発見当初、"Santiago(サンチャゴ)" と命名されてスペイン領となり、その後1670年、イギリス領になると、ラテンアメリカ先住民族インディオ・アラワク族が"Xaymaca(ザイマカ)=森と泉の島" と愛しんで呼んだこの島を、イギリス風に"Jamaica" と呼ばれるそうになったそうです。
ジャマイカとコーヒーの出会いは、フランス海軍のド・クリュ-が航海の末にパリの植物園から西インド諸島のマルティニーク島へ1本の苗木を運んだのが始まりでした。その後1728年、ジャマイカ総督の手によってマルティ二-ク島から苗木が運ばれ、ブルーマウンテン地区でのコーヒー栽培が始まったのです。17世紀初頭、いち早くコーヒー事業に成功を収めたオランダ、続いてフランスもコーヒープランテーション事業を軌道に乗せ、コーヒーの自給経路を確立していくなか、イギリスは、コーヒー事業への立ち遅れを理由に紅茶事業に着手し、成功を収めていました。そこで、領地ジャマイカでのコーヒー栽培は、市場での競争の遅れを取り戻す為にも重要な意味合いを持っていたのです。
ジャマイカで生産される全てのコーヒーがブルーマウンテンというわけではなく、最高峰、ブルーマウンテンピーク(標高2,256m)を主峰とする、ブルーマウンテン山脈周辺の限られた栽培地域で生産されるものだけが「ブルーマウンテン」と呼ばれます。そのエリア以外の中部山岳地帯で生産されたコーヒーは、品質によって「ハイマウンテン」、「プライムウォッシュ」等と呼ばれています。この「ブルーマウンテン」とは、生い茂るユーカリの木から発散されるオイルのせいで山全体が青くかすんで見えることから、「青い山(ブルーマウンテンズ)」と命名されたそうです。
ではなぜブルーマウンテンコーヒーは高いのでしょう?
その理由の1つとして、ブルーマウンテン地区は傾斜40度以上もあるような場所もあり、機械を取り入れるのは難しく手作業で収穫が行われる為、生産量が限られるということが挙げられます。そしてかつてのブルマン神話・・・初めて日本に入荷されたのは昭和12年頃、高額な取引だった為、僅かな量でしたが高い値段で売るべく考え付いたのが、「英国王室御用達」のキャッチフレーズ。(当時ジャマイカは英国領) ブルーマウンテンの名が付けば高く売れるというブランド特有の現象が起こったのです。実は、その背後にも深い事情があるようです。「キューバ危機」の時、アメリカがこれ以上共和国を増やしては危険と判断し、ジャマイカの輸出品を高く買い取ることで国債を安定させようと思いつき、アメリカの財布(?)日本がブルーマウンテンを買い取るようになったのだとか・・・
ブルーマウンテンを輸入しているのは、日本、イギリス、アメリカだけだそうです。その約90%は日本に輸入されているそうで、バンクーバーではお目にかかれないわけですねぇ。
ブルーマウンテンは、バランスの取れた良質な美味しいコーヒーとして知られていますが、収穫の年によって出来具合のバラツキが生じるでしょうし、個人の好みもあります。コーヒーはあくまでも嗜好品ですので、名前や情報等に左右されず、自分にとっての美味しいコーヒーを探して行きましょう!
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by sayoko71 | 2006-06-25 22:09 | Diary | Comments(2)
Commented by KEI at 2006-06-26 15:43 x
こんにちは。
昨日お会いした、KEIです。
なかなか個性的で、素敵なブログですね。
また遊びに来ます。
色々勉強させて下さい。
ご友人にも、宜しくお伝え下さい。
それでは。
Commented by Sayo at 2006-06-27 10:15 x
偶然お会い出来て嬉しかったです。勝手ながら、同じようなコンセプトを持ってらっしゃる方かなと感じました。色々情報交換が出来たらいいですね。宜しくお願いします。今度カナダにいらした時は、バンクーバーにも寄ってくださいね!
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